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【5度目のスリランカ】

  • 執筆者の写真: 土田 亮
    土田 亮
  • 2018年11月10日
  • 読了時間: 2分

2018/10/27-11/08までスリランカのラトゥナプラで洪水の被害実態と復興過程の把握を調査してきました。

来るたびに思うのは、「本当にこの街に毎年、あるいはものすごい短いスパンで洪水が来るの?」と思うくらいの、街の被害の少なさ(もちろん今回着目している2017年5月豪雨からだいぶ時間は経っている。泥もゴミもそんなになくて、見かけは、敢えて言うと何もなかったように見える。でも、よくよく見るとペンキを塗り直しても消えない洪水到達水位が家の壁に残っている)と住民たちのあっけらかんとした言葉遣いや仕草、どことなく切なさを帯びた、でもほんわかしていたりへらっとしたりした笑みに驚いてしまいます。

インタビューに応じてくれた人の言葉をそのまま借りるとしたら「毎年こんな感じ(に洪水が来て被害を受けて生活を建て直して)だから『仕方ない』よね(括弧は私が注釈入れました、二重鉤括弧は私が意図的につけてます)」と落ち着いた表情で答えていただいた時があって。確かに天災とはいえ、ここに長くずっと住むことに対して何らかの折り合いを付けていることでしょうけれども、ここで言う『仕方ない』って何なの?と疑問に思うわけです。

これからいろいろな人たちの声を取りまとめてみて分析していくので、まだはっきりと言えないけれど、この『仕方ない』という言葉の背後には、恐らく、この街や住民には緩やかにしなやかに災害に屈しない何かがありそうだ、ということを示すんじゃないかなとぼんやり考えながら帰ってきました。

帰ってきたら京都はすっかり秋めいていました。紅葉狩りに今年も行きたい。

 
 
 

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