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学振DC奮闘記【面接も書類にも落ちた人だからこそ伝えたいこと】#2 申請書を読む時の分かりやすさ

  • 執筆者の写真: 土田 亮
    土田 亮
  • 2019年10月21日
  • 読了時間: 4分

Photo by Jilbert Ebrahimi on Unsplash

だいぶ間が開きました。

長いことお待たせしてすいませんでした。

土田です。



今回は前回の記事

に続く第2弾です。



パートは全部で5つ(の予定)

① 申請書を書く時の見た目

② 申請書を読む時の分かりやすさ

③ 申請書を出す時のチェック

④ 申請者を出した後の時間の過ごし方

⑤ 結果をもらった時の対応



今回は

申請書を読む時の分かりやすさ

について書いていきます。


あと、前回に比べて内容があっさりしているので、その点はご勘弁ください。





さて、生粋の日本人で日本語に囲まれた生活をしていたって、

読む時も書く時も

めちゃくちゃわかりやすい表現もあれば

反対にめちゃくちゃわかりにくい表現だってあります。


「いや、そんなめちゃわかりにくい表現を書くことなんてありえないでしょ」

と思っている人もいると思います。


が、改めてわかりにくい表現を見つめ直してみませんか。

あるいは、あなたが読みやすい!って思う表現って何でしょうか?



というわけで、めちゃくちゃわかりやすい表現って何でしょう?

例えば、



・主語・述語が対応している


・接続語や指示語の意図が明確である

(例:研究の意義は2つある。第1に〜。第2に〜。)


・修飾語はどこにかかっている


・「の」「による」「における」の多用を避けている


・一つの文章が簡潔


・句読点の位置が適切


・言い回しが多彩だけど、意味は明瞭


・「そして」って何が言いたいか、本人の主張が首尾よく展開されている


・漢字・ひらがな・カタカナ・英字のバランスがちょうどいい (=申請書が黒ばっかりじゃない)


・ストーリー(=起承転結)がある




これはあくまで一部というか、私が「なるほど!わかるぞ!」と思える表現の一つです。







逆に言えば、失敗の元であるめちゃくちゃわかりにくい表現の例と言えば、



・主語・述語(特に主語)が不明確


・接続語や指示語が意識されていない


・何を修飾しているかわかりづらい


・「の」ばっかり


・一文が長い


・句読点の位置が不適当で、文章の区切りがなく読みづらい


・言い換えが限定的で、意味がぼんやりする


・補足が多すぎて、何が言いたいかが見えづらい


・漢字ばっかり、ひらがな・カタカナ・英字ばっかり(黒づくめ、白づくめ)


・読み手を意識していないような事実の羅列で構成されていて、

全体と個別の結びつきが浮かび上がらない



こういうことが挙げられると思います。


僕の知っている、とある先生が言ってたことをふと僕なりにこう解釈しました。


「仕事だから、先生らは申請書を読んで審査するけどね、

しょっぱなから読みづらかったり論理がめちゃくちゃなイライラする文章やプレゼンは、

本当にうんざりするし、業績が良くたって結局その人の点数は低い場合があるよね」



たとえ、「自分は優れている!」とアピールしたくても、

読み手が分かりにくかったら本当にストレスフルだと思います。

(自戒を込めて)





もちろん、自分の文章は読みやすいのかな?と点検するには

申請書を書くことに慣れている教授や

奨学金を獲得している研究室の先輩や同僚に推敲していただくのもあります。


ですが、まずは自分で書いてみて読み直してみることで

初めて自分の実力が伸びるのだと思います。



一つ、私のお師匠から教わり、私もやっていて、お勧めしたいことがあります。




「ハキハキとゆっくり声に出して読む」




意外というか、「そんなことかよ」と鼻で笑われるかもしれませんが、

案外これがよい訓練なのかもしれません。



この時に大切にして欲しいことは、


「一息で、あるいは上手に息継ぎして読めるのか

躓かずに読めるか

声に出して読んで意味がわかるか

論理展開(ストーリー)があるか」


であると私は考えます。



昔、小学校でやっていた音読を思い出してみてください。

読みながら自分でリズムを取ったり、意味を噛み締めて読んだり、

この後どんな話になるのかな?と、

読んでいてつっかからないように、あるいは読み手(聞き手)を意識して 色々工夫をしましたよね?



つまり、自分が書いた申請書を声に出して読み上げることで、

一文の長さや文章のシームレス、単語・文章の意味、論理の流れがわかってきます。


これを通して、文章の長さや句読点の位置、言葉のつながり、 ストーリーの要素を再構成して

よりわかりやすい申請書へと推敲していきます。







そんな感じで今回は② 申請書を読む時のわかりやすさのコツを紹介しました。


簡単に要点をまとめると、

 ◯ 読み手を意識した文章や流れを作る

 ◯ 声に出して読んで申請書をブラッシュアップ!


の2つです。


特に申請書を音読するのはお勧めしますので、

ぜひ紙で印刷してやってみてください!


そこまで自分でやって先生に出すと、

「お、こいつは頑張ったな」と思ってくれます(きっと心の中で)

そして、先生が魔法のような言い換えや印象に残るフレーズをくれるはずです!



それでは皆さん、健康に気をつけてお過ごしください!


次の投稿でお会いしましょう!

 
 
 

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