
Book lists
Here is my book lists page which I have read books/papers and website. If you are interested in my research or the lists, please find it.
トピックごとのまとめ
◯災害
日本のケース
・関谷直也『災害情報:東日本大震災からの教訓』東京大学出版会、2021
・中井仁・監修『教育現場の防災読本』京都大学学術出版会
・津久井進『災害ケースマネジメントガイドブック』合同出版
・池田清『災害資本主義と「復興災害」』
・宗教者災害支援連絡会・編『災害支援ハンドブック:宗教者の実践とその協働』春秋社
・近藤誠司『災害報道とリアリティ:情報学の新たな地平』関西大学出版会
人類学・社会学・地域研究の視座
・東賢太朗、市野澤潤平、木村周平、飯田卓・編『リスクの人類学:不確実な世界を生きる』世界思想社
・西山雄二・編『カタストロフィと人文学』
・土屋葉、井口高志、岩永理恵、田宮遊子『被災経験の聴きとりから考える』生活書院
・渥美公秀、貫牛利一・編『東日本大震災と災害ボランティア:岩手県野田村、復興への道』大阪大学出版会
・清水展『噴火のこだま』九州大学出版会(新装版2021)
◯レジリエンス
★Book
・「響応する身体-スリランカの老人施設ヴァディヒティ・ニヴァーサの民族誌-」中村沙絵(2017), ナカニシヤ出版, 404pp.
ー京都大学の中村先生からご恵贈いただきました。伝統的な家族・血縁関係によって構成されてきたスリランカの高齢介護ですが、近年高齢化が進むにつれ、介護施設が都市部で台頭し、これによってスリランカの介護に対する価値観だけでなく、これまで維持してきた家族観や血縁関係、そして、個人の身体と死苦を享受するための理解として結びついていた宗教観も揺らがされました。また、本著では長く深い観察や聞き取りの中で、介護現場に携わる主体(寄る辺ない高齢者だけでなく、似た境遇にあるケアワーカー)が同じ現場で痛みを共有し合っていたことも明らかにしています。壮絶な生きた現場を分厚い記述と不断の努力、死に直面する人々の間の共鳴に対して勇気を持って描かれた民族誌です。現代が迎える超高齢社会に対して、医療介護の現場における限界、看取る側の苦を理解することも必要ではないかという問いが投げかけられているように思います。
・「津波被災と再定住:コミュニティのレジリエンスを支える」前田昌弘(2016), 京都大学学術出版会,444pp.
ー従来の建築・居住環境のみに視座を置いただけでなく、様々な分野からの検討から災害復興の成功・失敗を分析したお手本のような研究著書。
・「フィールドワークの技法:問いを育てる、仮説をきたえる」佐藤郁哉(2002), 新曜社, 364pp.
ーフィールドワークに行く時は大体これを持って行って読んでます。「恥知らずの折衷主義」はフィールドワークにおいて大事な取り組みの一つであると思います。
・「宇宙を生きる:世界を把握しようともがく営み」磯部洋明(2019), 小学館, 219pp.
ーメンターだった磯部先生の新単著。宇宙物理学を専門とする先生が私たちに投げかける、学問のあり方とは? これから学問を学ぶ人は必読だと思います。
趣味で読んだのですが、思いが迸りすぎて書評を書きました。
以下のリンクからご笑覧ください。
★Paper
・寄稿文「魂の宿る本と部屋」かりん no.11 吉田南図書館報
★Website
・「比較しろ」って簡単に言いますけどねー質的調査vs量的調査
岸政彦×筒井淳也
https://synodos.jp/society/19195
・災害に関わろうとする人類学者のためのごく簡単なブックリスト
木村周平
https://sites.google.com/site/shuheikimuraswebsite/miscellanea