学振DC奮闘記【面接も書類にも落ちた人だからこそ伝えたいこと】#特別号 面接候補に残ったときの対応
- 土田 亮
- 2019年11月12日
- 読了時間: 5分

みなさん、こんにちは。
土田です。
すっかり秋の気配に包まれました。お元気でしょうか。
今回は前回の記事
に続く第3弾です。
パートは全部で5つ(の予定)
① 申請書を書く時の見た目
② 申請書を読む時の分かりやすさ
③ 申請書を出す時のチェック
④ 申請者を出した後の時間の過ごし方
⑤ 結果をもらった時の対応
今回は、ちょっと特別版で、
面接候補に残った時の対応
について書いていきます。
というのは、
だいたいDCの結果が10月上旬に返ってきて(2019年度は9月末でした)、
10月下旬には面接の日程が決定します。
面接は11月下旬から12月上旬くらいにかけて行われるので、
逆算すると、10月下旬から11月上旬にはプレゼン資料はある程度完成していて、
繰り返し練習に励むのが望ましいと思います。
面接審査まで進んだのならば、大きな失敗をしなければ
面接候補者のうち7-8割の人は通ります。
さほど難しい関門だと言うわけではないですが、
自分の研究の軸や差分をアピールしたり、
質疑応答でしっかり受け答えしたりするのが大事だと思います。
特に4分のプレゼンでは、ストーリーを作って相手に伝わってしまうスキルと
想いが必要だと思います。
しかし、プレゼンの中で
ダラダラと申請書通りのこと、あるいは事実ベースを述べるのは避けたいところです。
「ああ、準備を怠ったのかな」と言うのがわかってしまいます。
構成としての一例ですが、
申請者の名前と所属と研究課題名(スライド1枚目)
個人的な研究の動機(あるいは研究の背景)と研究の目的、意義(スライド2枚目)
これまで研究でやったことの結果と実績(スライド3枚目)
これからの研究課題(スライド4枚目)
その研究課題の解決策と特色、インパクト(スライド5枚目)
今後の研究計画(スライド6枚目←これは時間があれば、だと思います)
という風にまとめるのがいいのかなと経験則から思います。
加えて、どれくらいの分量が望ましいかというと
最初の紹介のスライドを除いて、
1枚1分以内で、ハキハキ声に出して
「えー」「あのー」などを省いて
自分の調子で1分間に300字程度を読み上げるのが望ましいです。
(どのくらいやねん、と思いますが、友達とかと話すときの普段の会話のスピードでそれくらいだと思います。)
また、「ご清聴ありがとうございました」みたいなスライドはいらないです。
それならば、例えば、
解決策のスライドか研究計画のスライドで終わりを止めておくのが
審査員が発表の後の6分間の質疑応答をする際に
何を手がかりに議論したいか確認するために望ましいです。
なお、
審査員の手元にはあらかじめ申請者が印刷したプレゼンスライドが配布されていますが、
フォントサイズはなるべく大きく、色は少なめに、でも、わかりやすい色にしましょう。
あとは、
質問してきそうな内容、例えば専門用語とかより具体的な計画については、
6枚目以降の隠しスライドに載せておく、とかすると
用意周到さが目立って良いアピールになるかなと思います。
とはいえ、質疑応答の場面はやっぱり怖いと思います。
正直何が来るかがあまり読めないですし、
そこが優秀な研究者の卵としてふさわしいかどうかの肝になると思われます。
あなたの審査員とはいえ、
あなたのやっている研究を見事にカバーしているとは限りません。
ましてや、きちんと申請書を読んだかどうかも定かではありません。
(きっと読んだ上で審査に臨んでいると信じていますが)
でも、細かいところやメタ的なところでの質問がきっと飛んでくるでしょう。
実際私の場合は、
・「この研究では復興研究のどのフェーズ(被災・復旧・復興・防災)に着目しているのか?」
・「この研究は各論なのか、総論なのか?」
・「この研究は結局どこでするのか?」
の3つを聞かれました。
(あまり多くの人には参考にはならないでしょうが念のため掲載)
では、どう対策したら良いのでしょう?
質疑応答が怖い時は、
完成に近いスライドや発表を指導教官や親しい友達(分野を問わず)に聞かせて、
どんな感想を持ったのか、何が気になるのかを
あらかじめリストアップすると良いかもしれません。
指導教官ならば、客観的にあなたの研究の良さを知っているはずなので、
どこをメインに強調すればよいかわかっているはずです。
また、親しい友達なら、何がよくわからない専門用語なのか、
論理やストーリーがわかりやすいかを見てくれるでしょう。
「4分だけ時間をちょうだい!」といえば、
「それならば・・・」となるはずです。
協力してくれたお礼はしっかりしましょうね。
また、
スライドのデザインや心構えが気になる人は下のサイトを参考にしてみてください。
◯動画
宮野 公樹(京都大学学際融合教育研究推進センター 准教授)
…DCのためのスライドデザインではありませんが、
スライド全般の話として心構えしておきたいポイント満載です。
一つの動画が10分くらい、チャプターが11個もあるため、
気分転換のときに見るのをオススメします。
個人的には途中で始まる雑談が、何かしら熱いメッセージがこもっていて僕は好きです笑
いつもお世話になっております、本当に有難うございます。
というわけで、今回は
面接候補に残った時の対応について書きました。
プレゼンでは、事実ベースよりも
ストーリーを話すことが審査員にとってわかりやすさに繋がります!
また、指導教官や友達の力を借りて
プレゼンのわかりやすさを磨きましょう!
一緒に獲得に向けて頑張りましょう!
それではまた今度!
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