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​文化人類学

(大阪国際大学 2年前期向け*遠隔オンデマンド)

​2023年度前期、2024年度前期


◯授業の目標・概要

 文化人類学とは何でしょうか。ひとまず、文化人類学を「他者・他なるものに出会い、それらとともに学び考え、自らの立場と振る舞いを内省する学問」と定義します。そう定義すると、文化人類学という学問がもつ面白さの一つは、あたりまえを疑うことにあると私は考えます。
 
 「なぜあたりまえを疑うの?それは誰にとって何の意味があるの?役に立つの?」そのような声がもしかしたら学生の皆さんから上がるかもしれません。あえてその声に答えるならば、文化人類学を学んだからといって、例えば、就活やビジネス、みなさんの専門にすぐには役に立たないかもしれません。何事も効率的に効果的に物事を進めたいのなら、わざわざあたりまえのことに目を向ける必要なんてないでしょう。だって、それをわざわざ考えることは私たちにとって時間の無駄だったり、遠回りだったりするのかもしれないのだから。
 
 しかし、急ぎ足で関心のあることにだけ目を向けて前に進もうとせず、一度立ち止まってあたりまえそのものをじっくり考えてみる、ということを本授業では提案します。だからこそ、「なぜあたりまえを疑うの?」という問いかけに少しでも何かを感じた学生のみなさんにぜひ受講してほしいですし、学生のみなさんと一緒に考えてみたいです。

 本授業では、文化人類学とは何か?〇〇とは何か?と問いながら学ぶこと、その見方を取り入れることによって今日の生活や社会などがどのように変わって見えるかを探究します。また、文化人類学を通して自らの知識や文化だけでなく、どのように認識や態度を変容することが可能なのか、キーワードや問いをもとに文化人類学の基本的な知識と私たちのなかにあるあたりまえを考え直すための考える道具の使い方を習得することを目指していきます。さらに、本授業は学生のみなさんのコースに結びつく概念、例えば、異文化理解、医療、ビジネスなどの現代的なテーマについても交えて文化人類学の見方を提示することに力点を置き、学生のみなさんとともに考えていきます。


​◯授業計画
第1回 イントロダクション、世界を考える道具をつくろう
-文化人類学とは何か?
◯本講義の全体的な流れを紹介し、受講者が文化人類学を通して何を学び、持ち帰り、考えるか、その目標を言語化します。
 
第2回 世界のとらえ方①:自然と知識
-自然と文化は対義語か?自然は一つ、文化は複数か?
◯これまでの自然と文化に関する見方をこれからのとらえ方について考えます。
第3回 世界のとらえ方②:技術と環境
-スマホのような技術や道具は、人間をどのように変えたのか?
◯技術との関わり方やそれがもたらす豊かさを人類学から考えます。
第4回 世界のとらえ方③:呪術と科学+世界のとらえ方④:現実と異世界
-呪術は誤りなのか?日常の中にある科学的/非科学的なものって何?
◯呪術やおまじないのような科学とは縁遠いものが、どのようにして存在しているのかを考えます。
また、他者や異文化とはそもそも何で、自らがそれらを理解するとはどういうことか考えます。
第5回 インタールード①:医療とケア
-他者の痛みや苦しみは、いかにして理解できるのか?
◯痛みを理解しようとする/理解してほしいという振る舞いは、お互いに何を意味しているのかを考えます。
 
小課題①:ここまでのテーマの解説を踏まえて、文化人類学の現代的な意義を説明してください。
 
第6回 価値と秩序が生まれるとき①:モノと芸術
-ただのモノがいつ、どうやって芸術になるのか?
◯美しさや質素さなどの芸術の価値が生まれていく関係性が生まれる過程を考えます。
第7回 価値と秩序が生まれるとき②:贈り物と負債+価値と秩序が生まれるとき③:貨幣と信用
-プレゼントはもらったら返さないといけない雰囲気は何か? 
-モノとお金の価値はどうやってピッタリと重なるのか?
◯モノを介した人とのコミュニケーションの秩序を考えます。
また、モノとお金の価値が形成・維持されていくシステムについて考えます。
第8回 価値と秩序が生まれるとき④:国家とグローバリゼーション
-ルールや権力支配のない社会は存在するのか?もし存在するならどのような社会なのか?
◯秩序をコントロールする機関が突如機能しなくなったとき、人々や社会はどのように対応してきたのかを考えます。
第9回 インタールード②:ビジネスと組織
-組織はどのように動くのか?アイデアはどのように生まれていくのか?
◯ビジネスにも活かされつつある人類学的視点を考えます。
第10回 インタールード③:私にとっての文化人類学
-災害は私たちの生活をどのように変えるのか?
◯身の回りの生活の一つとして、現代的なリスクが抱える問題とリスクをどのように捉え直すかを文化人類学の視点から考えます。
 
小課題②:ここまでの解説と得られた文化人類学の知識を用いて、身の回りの生活を文化人類学の視点から解釈してみてください。
 
第11回 あらたな共同性へ①:子どもと大人
-子どもはいつから、何をもって大人になるのだろうか?
◯子ども、大人、家族の役割と新たな関係性について考えます。
第12回 あらたな共同性へ②:親族と名前
-人との関係性とその名称はどのようにして生まれるのか?
◯文化人類学が見てきた伝統的な家族観と今日の家族観を比較しながら考えます。
第13回 あらたな共同性へ③:ケアと共同性
-どのようにして自己責任は生まれるのか?
◯老い、病い、障害、福祉、災害など、人の生死や生き方におけるケアのあり方について考えます。
第14回 あらたな共同性へ④:市民社会と政治
-市民とは誰で、何のためにあるのか?
◯社会の何かがおかしいと感じた人たちが集うデモクラシー運動と政治の関係性について考えます。
 
第15回 アウトロダクション
-結局、文化人類学はあなたの何かにどう役に立ったか?
◯これまでの授業を振り返り、今後の生活や思考法に活かしていくために言語化します。
 
最終レポート:これまで取り扱ったテーマから現代社会の問題を一つ取り上げて、文化人類学の観点から考察してください。

コミュニティ防災論

(立命館大学政策科学部​:担当 豊田祐輔准教授 オムニバス形式/ライブ配信+オンデマンド配信)2024年​度春学期

災害時におけるコミュニティ防災の重要性は近年特に高まっており、日頃の防災活動から避難所運営まで、幅広い面でその役割が注目されています。少子高齢化による若い世代の減少、地域住⺠間のつながりの希薄化、マンネリ化した防災訓練などの課題の解決に向けた努力はされていますが、万能な処方箋はありません。本科目では、コミュニティ防災に関する重要な概念や促進ツール、実践的な取り組みを解説するとともに、今後取り組まれるべき課題について論じます。なお、本科目は中野、土田、豊田の3名で担当します。

コミュニティ防災について、学問的・政策的視点から理解し、批判的な観点を持つことができるようにする。そのために、以下のサブ達成目標を設定する。
1)コミュニティ防災を理解するための重要な概念や促進ツールを説明することができる。
2)今後のコミュニティ防災について課題を整理し、自分なりの今後の対策を論じることができる。

土田担当回

6:リスクと生存[メディア授業:ライブ配信型授業]

技術、観測、生活

7:近代と現代[メディア授業:オンデマンド配信]

在来知、自然に根差した解決法、インフラ

8:内側と外側[メディア授業:オンデマンド配信]

当事者、関与、情動

9:聞くことと書くこと[メディア授業:オンデマンド配信]

調査、被災現場、倫理

10:ケアとレジリエンス[メディア授業:ライブ配信型授業]

スリランカ、日本、豪雨洪水

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情報コミュニケーション論

​(明治大学情報コミュニケーション学:
担当 小林秀行准教授
 オムニバス形式/対面授業)2024年度春セメスター

TBA

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